テレキャスに対する誤解とその真実

テレキャスターとは一体どんなギター?

多くのプロフェッショナルなギターリスト達が「テレキャスターほどいろんな音を出せて、いろんなジャンルに対応出来るギターは滅多にない」と考えています。初心者には向かない、チューニングが合わない、カントリー専用、おっさん御用達・・・等々、いろいろと噂されていますが、何が真実で何が誤解なのでしょうか?「実際の所はどうなの?」というのを初心者でもわかりやすいように挙げてみました。

テレキャスはチューニングが合わない?:


これは一つのサドルに弦が二本乗っているモデルで、しかも各サドル(金色のパーツよ)が斜めにセットされていないギターならば本当です。

例えばこんなやつはチューニングが正確には合いません。



でもこんな風に角度が付いて斜めになっているやつなら問題ないです。



このようにサドルが6個独立しているやつは全然大丈夫。


でもチューニング問題有りとされる初期テレを使っててもグレートなミュージシャンはたくさんいます。これは例えば曲によってチューニングを微妙に変えたり、又は「弾き方」で対処する事でほとんど問題にならないレベルに出来るからです。でも、こういう話が「テレキャスは弾くのが難しい」と一般に思われている要因になっているのかもしれませんね。
テレキャスは初心者には向かない?(1):

「ハッキリ言って初心者は止めた方がいい」ってモデルも確かに存在します。



例えばこれ;


なんでかと言うと:

* スイッチの配線が普通っぽくない (配線を今風にする改造セットも確か付いて来るんですけどね)

* ブリッジとネックのPUの音量の差を考えてプレイしないといけない (ライブだと慣れないと使い分けがツラい)

* 指板のRがきついナローネックだからハイポジションでチョーキングすると 場所によっては音が切れるかビビってしまう固体が存在する。

* サドルに角度が付いていないのでチューニングに気をつかう。 特にピアノかキーボードがいるバンドだと少しハズレただけでもバレる

* マイクロフォニックな固体だとフィードバックのコントロールにまで気をつかわないとならない


まあでも、これみたいによほど初期ビンテージを正確に再現しようとしたモデルでない限り、「明らかに使いにくいし弾きにくいぞ」っていうのはめずらしいです。それに、そもそも楽器を演奏するって行為自体、結構な「器用さ」が必要な訳なのだから仮に多少弾きにくいギターがあったとしてもそのくらい練習と根性で克服して下さい。





テレキャスはカッコ悪い?:

本当に。
カントリー専用?:

私自身も昔はそう思っていたけど、それはとんでもない誤解でした。本当にテレキャスほどいろんなジャンルに対応出来るギターは無いと思います。カントリーっぽい音ってのはよく「パキパキ」とか「Twang」って表現されるテレキャス特有で他のギターではまず出せない独特な音の事。しかしテレキャスはこの音に加えて更に、キレの良い音、太い音やスウィートなサウンド等も出せるので、カントリーに限らずメタルからジャズまで幅広く大活躍しています。

これは決して「エフェクターを駆使すればいろんな音が出せるぞ」っていうレベルの話ではありませんよ。もっとギターそのものに備わった性質の話です。

ストラトはピックアップが3つもあって、5wayのセレクターで何種類かの音が造れます。どれも使える良い音なのだけど、どの音も「ストラトの世界」に音質が限定されているように思えます。まあ、それがストラトの良い所だって話もありますけど・・。(念のため注:私はストラト大好きで何本も持ってます)

それに対してテレキャスはセッティングと弾き方次第で、「全く別の音」を造り出せます。多くのピックアップワインダー達がテレキャスに対しては異常なまでのこだわりを見せるのも納得です。私はいろんなギターやエフェクター持ってますけど、リバーブさえ付いて無いアンプ直結で遊べるのはテレキャスだけですね。
 
でもいくらテレキャスがいろんな音出せるとは言っても、Van HalenとかSteve Vaiみたいになりたいって人は素直にハムバッカーPUとFloydRoseブリッジが付いてるギターを買いましょうね
テレキャスは初心者には向かない?(2):

テレキャスっていろんな音が出せるグレートなギターであるが故に、そのポテンシャルを十分に生かせていないプレーヤーは非難の対象になる場合があります。
テレキャスを弾いている人はすごい。違いがわかる人だ。尊敬してしまう!:

「別にそんな事はないんだけど・・」というのはテレキャスプレーヤー達の間では最高機密なので誰にも言わないように。とりあえずテレキャス買ったら回りからは「奴は凄そうだ」と思わせておきましょう。
テレキャスは初心者には向かない?(3):

初期ビンテージやそのリイシューモデルの中にはかなりマイクロフォニックな個体があります。「マイクロフォニック」って言うのはつまりギターが「全身これマイク」みたいになってしまっていて、例えばブリッジやネックをコンコンって叩くだけでもその音がアンプから出て来ちゃうような、普通の感覚で考えればあまりよろしくない状態を言います。

しかし、「デキる」ピックアップワインダー、テレキャスプレーヤーやギタービルダー達の多くは「テレキャスのマイクロフォニックな性質には困ったモンだけど、あれが適度に入っていないとテレキャスの音にはならないんだよねー」みたいな見解を持っています。深い世界ですね・・

(あのロイ・ブキャナンのギターなんておもいっきりマイクロフォニックだったらしくて、ステージの立つ場所や向きでフィードバックをコントロールしていたそうです)

ちなみに言うまでもない事ですけど例えばこーいうのはテレキャスとは呼べないから間違えないで下さいね。



この手のはたまたまボディがテレの格好をしているややこしい「なんちゃってギター」であって肝心の音は全く別物です。テレキャス本来のスピリッツ、男気、ハートのかけらも見当たらないです。ってゆーかさぁっ、こうなるとテレキャス原理主義、教条主義者から見ると結構なレベルでイラッとする失礼なギターです、あー もうっ!

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