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Yajima String Works

着せ替えレリックストラトを造って見たのだ

ああ、美しい・・

だからなんでわざわざ汚いギターを買う人いるんですかね?

ふっ、使い込まれたギターはギターリストの憧れなのだ。職人の道具ってやつだな

なら新しいギター買って自分でせっせと使い込めばいいじゃないですか

新しいのはメチャメチャ硬くて丈夫なポリエステルとかポリウレタンで塗ってあるから決して擦り切れて来ないのだ

え そういう物なんですか?

FenderのリイシューだってラッカーFinishと宣伝しているけど下塗りにポリがあるからどんなに使っても将来本物vintageのようになるなんて事は無いぞ

え ラッカーFinishと言いながらポリを使ってるって・・それって訴えられないんですか?

そこは大丈夫なんだよ。ギター界でfinishといえば「塗装」という意味で使われてるけど厳密に塗装業界でfinishというと一番上のトップコートの事を差すんだ。だから最後にラッカーをちょっと吹いておけば「ラッカーfinish」と宣伝しても嘘にはならないのだ

なるほど・・考えましたね
(リイシューでも一部ディーラーオーダーの限定品ではオールラッカーのも存在する)

それに例えオールラッカーだったとしても毎日5時間練習しつつ10年仕事で使わないと素敵に擦り切れた傷だらけギターにはならないのだ

えー・・そんなにかかるモンなんですか・・

ああ、だからこそレリック、エイジド加工ギターに需要があるって訳だ

でも最大の問題はまともにエイジド加工を出来る人が滅多にいないって事なんだよね・・・
市場に出回っているレリック、エイジドギターには満足出来ないという方からのオーダーがYSWにちょくちょく来ます。だってほとんど全ての製品はVintageギターを良く知らない人達をカモにした詐欺ギターだから、わかる人やちょっと目がいい人なら満足出来る訳無いでしょうね。
特にメイプル指板のギターだと99%以上のが喧嘩売ってんのか悪い冗談としか思えない犯罪レベルのクオリティです。ローズ指板のは割とアラが目立たないのだけどそれでも見る人が見ればヘタな加工は一発でわかります。
そう言えば、某F社のレリックで「お、最近Fは結構マシなの造るようになったじゃん」って思ったのがあったのだけど、実はそれはショー出品、カタログ撮影用の一本のみで、市場に出たのは可哀そうな劣化バージョンでした・・。楽器屋でそういうのを見かけると「私にそのギターを直させて下さい!」って大声で叫びたいです、ホント。
まあ、自分だってThe Relic道の道半ばだからエラそうな事は言えないんですけど、それでも「手抜き加工」されたやつとか「ヘタ」なやつを見るとそれだけでもう病気になりそうです。

ガンプラを汚し塗装する気持ちはわかりますからギターもそれと同じような物かもしれないですね

あ、じゃあちょっと昔の中古車買ってボロボロのサビだらけにレリックして売ったら儲かりません?

うーん・・ 車の場合は単に「貧乏」って思われるよな

ならギターリストだって「この人お金無い」って思われちゃいますよ?

いや、それが何故かギターだと「この人きっとすごく上手い」とか「物を大切にする人」って思われるのだ。決して「新しいギターが買えない底辺ミュージシャン」とは思われないぞ

ボロボロギターは良くても車は駄目・・
その違いって何なんでしょうね
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