ユーザーレポート、ギター改造 、自作ギター事例集 – Part 1

このコーナーでは貴方のレポートを募集しています。又、もし貴方のサイトで気合の入ったレポートを掲載しているのならこちらからリンクさせて下さい。

楽器に限らず音楽・芸術の評価というものは所詮個々の主観でしかないのでどんどん無責任なレビューを送って下さい。別にテレキャス限定じゃないですよ。中古ギターを買う際の参考にもなるので古いギターも歓迎します。ただしちょっと上からっぽくて失礼だとは思うのですが、当サイトのレベルをKEEPするために 以下のようなガイドラインがありますのでご理解のほどよろしくお願いいたします。

投稿ルール:

(1) 初心者禁止
(2) ギターはテレキャスターに限定しませんが、単なる「俺のギター自慢」じゃダメ
(3) 買ったばかりの楽器レポートはダメ
最低でも一ヶ月は弾き込んでから評価して下さい。買ったばかりだと嬉しくてやたら良く思えたり、逆に、その楽器のクセ・うまい付き合い方がわからなくて過小評価してしまったりするからです。

 


ばんばさん
ギターの花道 – 自作テレキャスター


相尾マサキさん
相尾マサキの不定期ブログ
(USACG Telecaster + Stetsbarブリッジ)


Katsumi(管理人)

ギターツヤ消し化 Matte finish B級改造 2 

TCTギターパーツのStetsbarの宣伝写真を撮る前にLPの見た目をちょっと変えようと思って、 ツヤ消しにしてみました。これサテンよりももっとツヤ消しです。 プラモ屋に行ってTestors Dullcoteのスプレーをゲット。 で、糸巻きとかノブとかをはずす。 今のポリ塗装にスティールウールで全体的に 細かい傷を付けてツヤ消しにしておく。 これには二つ理由があって、塗装の乗りが良いようにと、将来ツヤ消し塗装が擦り切れて剥がれてもその部分がツヤ有りグロスに戻らないようにするためです。面倒だからPUははずさないでマスキングだけ。エスカッションの下? もういーよ、見えない所はちゃんと塗らなくても。自分のだし。 指板にももちろんマスキングね。30分おきにスプレーをシューって3回か4回。 3日くらいしたらはずしたパーツを戻して終わり。 これは簡単すぎる! 誰がやってもまず失敗は無いでしょう。


Stetsbarのブリッジはこちら:
http://www.yajimastringworks.com/tctgp/tctgp-stetsbar.asp




Dinkysoloistさん

Jackson Jeff Beck soloist レプリカ

はじめましてDinkysoloistと申します。趣味はギター特にストラトの改造です。 こちらのサイトは10年近く前から拝見しておりまして、多大な影響を受け、所有のギターに取り返しのつかな改造の数々を施しました(笑) そのコレクションの中から、お気に入りのベック先生モデル制作レポートをお送りします。

<検体捕獲>

そもそもの始まりは中古楽器店でFernandesのSTJ80というギターを発見したことです。 もともとバクチクの今井さんモデルということですが、 ディンキーシェイプ、コンコルドヘッド、24フレット、ローズ指板ドットインレイ、2シングルという特徴を有しています。 実はもともとベック先生が80年代前半に使用していたピンクのJackson Soloistに強い思い入れがあり、コピーモデルを探していたのですが、 これに関してはどんなに探しても世の中に存在しません。 (過去に新星堂がオーダーをまとめて、Jacksonに発注をかけていたような記憶はあります。ちなみにAmbitiousのビデオで使っていたオレンジは市販されていたようです。) 似たようなモデルを探して改造しようかと考えていたところ、これがベースにならないかとひらめきました。 そうです。上記の特徴はあとから改造が効かないか、大変な工数とコストになる部分ですので、 これらをクリアしていれば、あとはトレモロの取り付けとセンターピックアップの増設、リフィニッシュで比較的安価に先生モデルになるのではと考えたのです。 ということで改造の過程と結果検証を楽しみつつ、大先生プロジェクトはスタートしました。


<トレモロ取り付け>

目的が過程と検証なので、まずはオリジナルのハードテイルを手持ちのシンクロトレモロに交換しました。 まずわかったのは、チューニングが全く維持できないということです。 最初はなじめばどうにかなるかと思ったのですが、動作を繰り返してみてもナットに鉛筆芯を塗ってもまったく改善しません。 ペグをGotohのロックペグに変更、ブリッジもGotohの510という対策が施された高精度のものに交換してみましたが、アーム一発で半音から全音近く狂います。 となると疑いどころはナットなので、カーボンナットを試したのですが、これでも結局改善されませんでした。 最終的にフロイドローズかケーラーかという選択肢になりましたが、ブリッジは入手のしやすさと値段からGotohのフロイドローズをとりつけました。 (大先生はケーラーですよね。ご本人も途中でケーラーからフロイドローズに乗り換えたようですが) 逆にロックナットは、フロイド用は形状的につけられませんでしたので、ケーラーの黒を6か月ほど入荷待ちして何とか取り付けました。 さすがにフロイドローズとロックナットなので、チューニング問題はこれで完全に解決しました。 この過程の検証結果ですが、コンコルドヘッドのような角度のついたヘッドとシンクロは相性が悪いということです。 特にこのわたしのモデルは1・2弦のところにかなり角度がついていますので、引っ張ったりゆるんだりした弦がスムースに戻らないようです。


<ピックアップ>

標準でFernandesのFGIというアクティブシングルがついていましたので、センター増設の際にもこれを取り付けました。 世の中では線が細いピックアップと評判でしたが、私のこれに関してはひずませてもかなりクリアで太い音がします。 エフェクターの乗りも非常によく、手持ちのほかのパッシブに比べると特にデジタル系のエフェクトをかけた時にクリアではっきりした音が出ます。 しかしながら、「ポールピースが見えないと嫌だ」という見た目の理由で、3点ともEMGのSVに交換してしまいました。 SVも私的にはかなりストラトっぽい音が出ているように感じ、 また大先生のオリジナルもJackson J-100というオリジナルFenderにかなり近いピックアップを搭載しているとのことなので これはこれで結果オーライと満足しています。 ちなみに、いまのバンドは鍵盤中心の静かな音楽なので、私的にノイズレスなピックアップは必須なのです。 

<アッセンブリー> 

ボディに余計な穴はなるべく空けたくなかったので(といいつつトレモロ用に容赦なくザグリをいれていますがw)、 オリジナルのトグルスイッチを生かす形でピックアップセレクターを入れています。 あとEMGのSPCが大好きなので、プリアンプとしてSPCもインストールしています。もちろんSVとの相性はばっちりです。 

<リフィニッシュ> 

とある業者にお願いしてピンクに塗っていただき、ヘッドもジャクソンデカロゴに自分で改造しました。


<総括>

スルーネックでないこと、ネックとヘッドにバインディングが入っていないことを除いて、ルックス的には満足しています。 トレモロもフロイドローズのほうが慣れていてかつ部品交換も安易なので。 肝心の音ですが、ボディとネックが鳴ることは鳴るのですが、残念ながらちょっと鳴り方が薄っぺらいようです。 もともとのポリ塗装ボディの時と比べてもちょっと薄く、原因として ①硬いポリから極薄ラッカーにしたのでなり方が変わった ②フロイドローズをザグリなしベタ付するためにネックに角度をつけているのですが、シムを大量に入れている といったところが考えられます。 とはいっても、アンプを通してしまえばあまり関係ない話ですので、いずれ大先生のコスプレしてステージで使ってみようと思います。 最大の教訓は「コンコルドヘッドにシンクロは不可!」です。シャーベル純正でたまにそのようなギターを見かけますが、あれは狂わないんでしょうか?? 



Budさん
Jazzmaster改 by Bud

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2010年製のジャズマスター62年モデルです。こちらも前回と同じく、サブ用に購入しました(メインは旧アメリカン・ビンテージ・テレキャスター52年モデルを赤くりフィニッシュしたものとニュー・アメリカン・ビンテージ58年モデルです)。もともと、ベンチャーズなどは大好きで、ジャズマスターの音は興味がありました。しかし、ベンチャーズ・バンドをやっているわけではないし(もちろんグランジも演りません)、手に入れても家で遊ぶだけのギターに高い金を払おうという気は起きませんでした(テレキャス・プレイヤーですし)。しかし、リッキー・ネルソンが1961年に出演したTVショーの映像を観て、衝撃が走りました。あのジェームズ・バートンがジャズマスターを持っているではありませんか。すぐに買おうと決めました。

買ったまでは良かったものの、音が固く、まろやかな音が出ませんでした。目指したのはビンテージのジャズマスターの音。ビンテージ・ジャズマスターは(62年のモデルチェンジ前の)カントリー・ジェントルマンの音を出すことができるので、それと同じような音が出せることです。

ジャズマスターには出荷時からボール紙のシムが2枚入っていましたが、つぶれているのか、調整がまずいのかブリッジを高く上げられませんでした(ジャズマスターはブリッジを高くしないと押しつける力が弱く、鳴りが悪くなるし、弦落ちしてしまいます)。そこで、メイプルの端材を使って厚さ0.85mmのシムを作り、それと交換してみました。オリジナルのシムは1mmだったのに、それ以上にブリッジを上げることに成功しました。やはりつぶれていたようですね。

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電装系もよりオールドに近い復刻品に交換しました。中の真鍮のシールドがところどころ浮いていたので、固定しなおしました。

ブリッジ・プレートのイモネジはゆるくて、勝手に弦高が下がってくるので、ビス固着剤で固めてあります。また、そのイモネジも58年当時に使われていた底が平たいタイプに交換し(インチサイズの市販品で、ジャズマスター用ではありません)、ボディの鳴りの向上を狙いました。サドルはスパイラル・サドルのままで何も改造していません。一度ハイエンド向けのジャズマスター用サドルに交換してみましたが、音は良くなった…とは言え、ジャズマスターの音からは遠のいたので、元に戻しました。

ブリッジとサドルを上げたことによって、オクターブ調整ネジに弦が当たるようになりました。普通はサドルを下げて、ブリッジを上げればいいのですが、これ以上ブリッジで調整すると、今度はオクターブネジの頭に弦が当たってしまうので、当たってしまう個所は短く切断しました。切断個所で手を切らないように、ドリルにビス取りつけて、ダイヤモンドヤスリで面取りしてました。


このような改造を行った結果、量産品のリイシューとは思えないようなサウンドと弾き心地になり、大変満足しています。使用している弦は0.09-0.42の細い弦で、弦高もかなり低めですが、弦落ちも全くないし、ビビリ、音詰まりもありません。

以下、音には関係ない改造点を。ポジション・マークはクレイ・ドット風に濃いクリーム色に着色していましたが、弾いてるうちに取れてしまったので、もうそのままです(笑)。日本には1/4インチのクレイ・ドットってどこにも売ってないんですよね。6.5mmならあるのですが。ピックガードのベベル角が強すぎだったので、少しスクレーパーで削りました。ですが、すでに角度が付けられたものを緩やかに削り直すことは困難だったので、リイシューとビンテージの中間くらいの角度で止めています。

ビブラート・アームはオリジナルよりも強く曲げてあります。先端のネジ切りがバカになる一歩前でしたので、接着剤で止めてあります。

以下、勝手な憶測ですが。もしかしたら「Travelin’ Man」はジャズマスターで演奏されたのでは?このサイトのジェームズ・バートンの発言によれば「すべてのレコーディングに53年テレを使った」とあります。しかし、「Travelin’ Man(とB面のHello Mary Lou)」はそれまでの、それ以降の音とは少し違う独特な音なんですよね。「Travelin’ Man」は「It’s Up to You」と似てますが、「Hello Mary Lou」は似ているものがない。みなさんはどう感じますか?いろんな人の意見を聞いてみたいです。
フェンダーがジャズ市場に目を付けていたなら、カントリー・ギタリストのジェームズに「新商品だから使ってくれ」と供与する可能性は低く、ジェームズが自ら望んでジャズマスターを購入したはずだと思っているのです。私は勝手に「ジャズマスターでレコーディングしたんだ」と思い込んで、「ジェームズと同じだ、フッフ」と思ってます。ジェームズにこの辺の話を聞いてみたいものです(笑)



KTSのチタンパーツ
Katsumi (管理人) 


TCTギターパーツのお客様とメールでやり取りしていた時に ちょっと話が反れて、その方が使用しているブリッジの話が 聞けました。かなり経験があって耳が良い方とお見受けしたので 許可を得て転載させていただきました。 

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・・・・ちなみに、添付でヒップショットのトレモロの 
画像をお送りしています。サドルは交換しています 



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・・・ところで興味があるのですが、このKTSサドルは知覚出来るほど 音が変わるものなのですか? 硬いチタンだから音が硬くなるのかと思ったら意外にも 音がsweetになるという意見をいくつか見た事があるので・・ 
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KTSのチタンパーツ、面白い音で、かなり変わりますよ。悪くないです。 スティールなどとは違った、整理された豊かな倍音で、輪郭がありながら アコースティックな中域の膨らみも感じる非常に優等生なサウンドです。 
ただし・・・ 
スティールの音やアルミのギラっとしたロックな倍音とは違い、 所謂コンポーネントギター系のサウンドに寄ります。 ヴィンテージサウンド嗜好で買うのはダメですね、それとちょっと高いです。 (アンプで言えばマーシャルがフェンダーになったような音・・・逆にわかりにくい?) 弾き方によっては、スティール、アルミよりsweetなサウンドも出せると思います。 

ちなみに下記インタビューにKTS詳細がありますが、チタンは 金属単体として、単に硬い素材と言うわけでもないようです。 

http://www.prosoundcommunications.com/interviews/kts/page1.html

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