Super Vee BladeRunner (ブレードランナー)

前から気になっていたSuper VeeのBladeRunnerを買ってしまったのだ。個人的に試してみてすごく良くてお勧め出来るブリッジだったからTCTGPで扱えるようにしたぞ

Fender Custom Shopみたいなロゴですね。
これセーフ?
又怪しいギアーを買ったんですか?

 

いや、怪しく無いって・・

BladeRunnerは世界のギター雑誌で高い評価を得ている代物なのだ。死ぬほど音にこだわるEric Johnsonもここのトレモロの構造と音を絶賛していてツアーでも使っているという話だ。

自分が買ったのはこういう風に4個の取り付け穴が開いている6 Screw Mountバージョン。ボディの6個の穴の4個を使って固定する訳だな。穴が大きめに出来ているから6点止めブリッジが付いていたボディならばUSA, Mex,Japan, Korea, China, etc..など大概のボディに改造無しで取り付けが可能だ。

 

で、ユニークなのはその構造だ。
取り付け部分のプレート前部はボディに完全に固定してステンレス製のばね鋼(板バネ)で可動させている。
これは絶対に折れたりヘタったりしないというインダストリアル・グレードの高級素材 との事だ。仕組みはこれを見れば一発でわかる。



こういう構造だから、普通のトレモロのように使っているうちにスタッドとの接点が磨り減ったりする心配も無いし、激しく使って取り付けネジが持ち上がったとかボディの穴がバカになったなんて問題も起こらないのだ。

あ、そー言えば友達のギター、
ブリッジに付けるネジの部分が
悲惨な状態になっちゃっていました。

うん、そういうのは安いギターで時々見かけるんだけど、このトレモロならば例えボディが少しくらいヤワくても大丈夫なのだ。
普通のトレモロみたいに「ネジの高さに0.3mmでも誤差があったらもう駄目だっ!」みたいな微妙すぎるセットアップが不要だから素人でも割と簡単に「正しい」セッティングが出せるのも良い。

え?普通のトレモロってそんなに難しいんですか?

まあ、はっきり言って6点止めトレモロのギターは正しく調整されている方がめずらしいくらいだぞ。

Super-Veeはマウントの微妙なセットアップが無くなった分、アクションはスムーズで正確だから、チューニングの狂いも大分少なくなる。その改善っぷりは6点止めを2点止めに変えた時かそれ以上かもしれない。

え?じゃあチューニング問題はこれにて解決と?

いやいやいや!それは甘い! チューニングが狂う原因はブリッジだけじゃないからな。ナットとか弦の巻き方に問題があったらそりゃー駄目よ。

トレモロブロックも面白い。普通ブティックメーカーならば売るために無難な鉄がブラスにしておくものなのだが、ここは色々な研究の末にSustaniumという材質を標準として採用している。

さ、サス・・なんとか?
何ですか、それ?

メーカーに聞いてみた所、これはアルミ合金の一種だそうだ。特に音響に優れているため教会のベルに使われる事が多いそう。軽量で、しかも音が良くてサスティーンもあるという理想的な材質との事なのだ。

教会の鐘だよ、キミぃー

うん
良かったですね

・・・・・・・

このブリッジで自分が気に入ったのはトレモロというよりはむしろ音の変化の方なのだ。そうそういつもトレモロを使ってる訳では無いしな。おそらくこのマウントかトレモロブロックのせいだろうけど音の輪郭がはっきりする。板バネが厚くてしっかりしているからブリッジの振動が相当量ボディに伝わっているはず。でもハードテイルとはちょっと違うかな?

まあ、とにかくこのビデオを見てくれ。



はい、とりあえず見ました。
で、これが何か?

驚く所なんだよ!ここは!

普通ストラトからはこんなクリアーで芯がある音は
まず出せないぞ。誰でも聴けばすぐにわかるだろ?

あー・・、はい、それはもう

ビデオの要約としては;


レビューしているのはMichael Reese
1995にLA Music AwardsのBest Guitarist of the Yearにノミネートされたという目立たないけど実力のある職人さん。

デモで使っているのはノーマルのストラト+Bladerunnderをアンプに直結。エフェクターは一切無し。ちなみにアンプは限定バージョンのFender Hot Rod Deluxe Pythonだそう。



2:03
「low volume でサスがこんなにある。普通のトレモロのギターではまず無理」


2:40
「特にオーバードライブがすごい」
「トレモロユーザじゃなくても音質がすごく向上するよ」

って、この低音量でこのFeedback・・・いいなー。。


3:30
「こんなチャイムは前は無かった」
「ハイもローも良くなるね」

ここテレキャスみたいな音だな



5:50
「オリジナルのルックスをほとんど変えないから好き」

しかし、本当にテレに聞こえるな。なんかこのアンプもセットで揃えたくなって来たぞ

「オリジナルのルックスを変えないから好き」に激しく同意。さりげない「大人の改造」なのだ。
ふふっ・・SRVとかクリーンな音で弾いちゃおっかなー?

あー・・、うん、いーんじゃないですか、はい。
素敵すぎて私も今すぐ欲しくなって来た・・・のかな?
でもクラシックギターには付かないんですよね?
気になる方はTCTGPへどうぞ。

笑顔で締めて!

   


 

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